かつて麻薬の原料となるケシの花が栽培されていた山々やメコン川を擁するタイ、ミャンマー、ラオスの国境地帯「ゴールデントライアングル」。当時は山岳地帯に住む山岳民族の収入源となっており、また彼ら自身にもその利用による健康被害をもたらしていました。
その状況を重く見た現タイ国王「ラーマ9世」と王の家族が、私財をもって山岳民族の支援「ロイヤルプロジェクト」を40年程前にスタートさせました。
実はこの活動には日本もタイ王国にとっての「親日国」として、その一端を担っています。
「ロイヤルプロジェクト」では、ケシの花を一掃し、【コーヒー】などの植林で山岳地帯の浄化がすすめられました。
特に現国王の母「故シーナカリン皇太后」が設立した「メーファルアン財団」によるチェンライ県ドイトゥン地域の植林プロジェクトは、皇太后自らの手で植林を行い、手厚い森林保護や山岳民族自立支援を行ったことで有名です。
現在北タイでは様々な山でコーヒーが栽培され、また農作物の栽培も盛んに行われ、山岳民族の人々の生活に森との豊かな生活が帰ってきました。
山岳民族を擁する山々と国境が近く、自然豊かで風光明媚な落ち着いた街に、癒しを求め訪れる外国人も多い故の多様性が作り出す独特の文化と雰囲気を持つ北タイ。大都会のバンコク、オーシャンリゾートの南タイとは全く違う、素朴でナチュラルなその地を訪れ過ごし感じた感動を、現地にて歴史的背景を持ち生まれ育まれた「コーヒー」をもって日本にその魅力をお伝えしたい。
まだ歴史が浅く、有名な産地ではないながらも、世界中のコーヒー業界から注目を浴びている北タイのコーヒー。そんな中でその発展に深く関わりのある国「日本」のみなさんに北タイのコーヒーを知って味わっていただきたい、そしてその活動が更に北タイを豊かにできたら。。。
今後北タイ各地のコーヒー農園をたずねて行き仕入れ、またその中で「北タイの魅力」もお伝えしていきたいと思っております。
そんな想いから、北タイ地方をしめす「ランナー(百万の田)」から、お店の名前と当店のオリジナルコーヒーブランド名を名付けました。
北タイの豊かな自然が育てたコーヒーで、香り高い小旅行を。